農家の人手不足解消などを目的に、民間企業の従業員が副業やボランティアで農作業を手伝う実証実験が始まりました。

須坂市日滝(ひたき)のブドウ畑に集まったのは、JR東日本とKDDI、それに中部電力の社員合わせて6人で、袋掛けの作業を行いました。

県とJAがつくる団体と企業3社が企画したもので、農繁期の人手不足解消や交流人口の拡大を目指して、副業やボランティアとして作業を手伝います。

■KDDI・渡辺哲也さん
「すごく気持ちがいいですね」

■JR東日本・梨子田盛一さん
「地域の皆様あってこその企業ですのでリフレッシュしながら自分の業務にもつなげていきたいというところもあります」

作業の合間の休憩には、郷土食「こねつけ」のおやつもふるまわれました。

今回活用したのは、農業の、日雇いでのアルバイトを紹介するスマホのアプリ「daywork(デイワーク)」。

今年から「法人向け」の機能を加えることで今回の取り組みが実現しました。

■KDDI森脇悠登(もりわき・ゆうと)さん
「1日単位で農作業に関われるので参加しやすくていい」

■受け入れ農家・島田智仁(しまだ・ともひと)さん
「1年通してなかなか雇用はできない部分はありまして、忙しい時だけアプリを利用して人を募集してお手伝い頂けるのは、お手伝いさんを採用する方とすれば大変ありがたい」

県やJAは、今後、参加企業を増やしていきたいとしています。