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古民家など歴史的資産の活用について語る菅義偉前首相=丹波篠山市北新町
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古民家など歴史的資産の活用について語る菅義偉前首相=丹波篠山市北新町

 国重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)のある自治体の職員らが全国から集う「全国伝統的建造物群保存地区協議会丹波篠山市大会」が22日、兵庫県丹波篠山市北新町の田園交響ホールで開幕した。菅義偉前首相が特別基調講演したほか、県内5市の「首長サミット」もあった。

 菅氏は講演で、内閣官房長官時代の2016年、同市内の丸山集落を視察した経験を振り返った。同集落はいわゆる限界集落の農村だったが、改修した古民家を宿泊施設やレストランにして地域で運営。耕作放棄地も解消され、過疎化した集落に活気がよみがえった。

 「古民家再生は、地域の歴史や文化の保存継続、地方創生に極めて重要だと認識した」と菅氏。「文化財の保存から活用への転換に、より一層力を入れる必要がある」と強調し、丹波篠山の今後については「大いに期待できる」とエールを送った。

 首長サミットでは神戸、豊岡、養父、たつの、丹波篠山市の市長らが、異人館のある神戸・北野地区など、それぞれの重伝建地区の現状や課題について意見交換。かやぶき民家の維持補修について、職人育成の重要性や、素材のかや確保のため他地域との連携の必要性なども指摘された。酒井隆明丹波篠山市長は、城下町の将来像として、資金面で難しいとしつつ全域の無電柱化という市民らの夢についても語った。

 大会には市民や各地の自治体職員ら約400人が参加。23、24日には講演会や現地視察などがある。(堀井正純)

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